『教養としての社会保障』


簡易な説明とデータで社会保障の基本的なことを教えてくれる本書。


 

ミクロとマクロを行き来する

本書の中で何度も何度も考えさせられたのは、「ミクロ」と「マクロ」の考え方を何回も往復しながら状況を理解し、政策を考える必要があるということ。もっと言うと、「個人」「企業」「自治体」「国」「世界」の5つの規模の視点を切り替えながら考えないといけない。

地域住民の声だけを聞いていると、世界の波にのまれていることに気づけずに、気づいたときには国全体が貧しくなっていたり、GDPGDPだと騒いでいると、実際の一人一人の幸せを奪っていたり…

 

まず「ミクロ」と「マクロ」が乖離していて、それぞれに関わる人や組織、規模や考え方を変えないといけないことを、僕らは理解すべきだ。「消費税が上がる」という目先のことだけを見てピーピー奇声を発するのではなく、全体を考えれるようにならないといけない。

 

そう考えると、「経済成長って何のためにするの?」「社会保障は誰のためにあるの?」という問いが生まれる。

国民?若者?高齢者?それとも国の発展??人間という種のため??

まずここのそもそも論が難しい。

 

最終的には「今を生きる人々」と「未来を生きる人々」の為にあるのだろう。

 

 

産業革命と情報革命

産業革命が人間の生き方を大きく変えたのは間違いない。それは産業や市場だけではなく国のあり方も変えた。

国家が担う制度としての社会保障は、産業革命を契機に生まれたとされています。

大学で講義を受けていたり本を読んでいたりすると、産業革命の存在感が凄い。何回「産業革命によってーーー」「産業革命によりーーー」「その時何が起こったか。産業革命である。」といった文言を見てきたか。

それほど産業革命はヒトの在り方と生き方を変えた。

 

そして現代の社会保障の原型が出来た。

僕は情報革命は産業革命と同等の変革だと最近思うようになってきた。産業革命によって変えられた人の在り方、生き方は、情報革命によってさらに変革されるはず。

 

「人間の仕事がAIに奪われるー!」と叫ぶ人はさすがにナンセンスだと思うが、労働観や「仕事」の定義は確実に変わる。生き方も変われば自分に対する理解もより深まるだろう。そして「ヒトとは何か」という問いに決着を着けた時に人間観というものも変わると思う。

 

そういう過渡期だからこそ、社会保障といった重い問題にも早くメスをいれないと手遅れになってしまう。

 

逆に、過渡期だからこそ、社会保障を変えていくチャンスがある。

 

 

若者が頑張るしかない

日本社会の課題は、経済の停滞、少子高齢化、人口減少、構造的デフレーション、格差と貧困等ですか、総合的に判断すると、最優先課題は社会保障の給付の現役世代へのシフトです。

 

物事にはボトルネックというものがある。ボトルネックとは「ここだけは譲れない!」「このポイントを間違えたら何も上手くいかなくなる」といった外せないポイントのことだ。

バリバリ活躍しているスーパーおじいちゃんはたまにいるけど、基本的に富を作っていくのは若者だ。若者がガンガン攻めてガンガン成長してガンガン社会を良くしていくのが理想的な姿。ガンガン攻めるためには、「失敗しても助けてやるから、”夢”追いかけな。」と言ってくれる若者にも優しい社会保障が必要なのだ。

 

そのためには現役世代に手厚いサポートであるべきだし、そういうシステムを僕らが主張していかないといけない。

自信を持って主張するために、まずは日々をしっかり生きようと思った(感想が小学生)

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