『幸せを科学する』


相も変わらず「幸せ」についての本を読む。

 

 

 

 

 

 

大富豪とマサイ族

人生の満足度7点満点でいろんな人を計測した結果が超おもしろいです。7点満点なので点数が高い方が人生に満足していると言えます。ちょっと見てみましょう。

 

  • カルカッタ(インド)のホームレス:3.2
  • ウガンダの大学生:3.2
  • イリノイ大学の学生:4.7
  • アーミッシュ:5.1
  • マサイ族:5.4
  • アメリカの大富豪5.8
    (Biswas-Diener, 2007)

 

これはすごい。色々面白いですが、アメリカの大富豪とマサイ族の満足度にほぼ差がないことが、別にモノなど金などなくても幸せになる可能性を示唆しています。

 

また、アーミッシュはテクノロジに支配されていない人種として有名で、現代でも牛を使って田を耕したり、自分のケータイを所持しないなどあまり最先端機器に執着がなくモノにあふれた生活を送っているとは言えません。

しかし満足度が高い。

 

たぶんこの結果の要因はいくつもあると思います。他人と比較しないことだったり、自分の信条と行動の間に葛藤が無かったり、安心して帰れる場所があったりと、、、

お金が全てじゃねえぜ、っていうのが数字でどれくらいお金が全てじゃないかが分かる有難い調査な気がします。

 

 

広く浅い友達関係と狭く深い友達関係

幸福に関する本を読んでいてよく思うのですが、幸福ってかなり人それぞれだな、と。

高い目標を設定してバリバリ身を削りながら突き進んでいくことが幸福に繋がりやすい人もいれば、静かに淡々と同じ日々を繰り返していきたいという人や、そんなに良い環境でなく悪い環境でもなく真ん中くらいの満足度にいることがなんか好き(最終的に幸福度がそこそこ高い)、みたいな人がいたり十人十色です。

 

幸福の感じ方については、今のところ遺伝的要素と後天的要素、どちらにも影響されているんじゃないか、っていうのが多そうです。この本の中では幸福の感じ方は遺伝で決まってんだぜ!!って言ってはる学者さんが紹介されていましたが、個人的には認知の技法を学ぶことでポジティブに考えられるようになったりすることから後天的(文化的)な要素もかなり強いのではないか、と思っています。

 

話が急に変わりますが、最近はSNSによって「広く浅い」交友関係になってしまったんじゃないか、と懸念されることがあります。

友達と会わずにネット上でチャットするみたいな。そんな人間関係でいいのかいと言われています。

 

「広く浅い」交友関係は実際のところ幸福度にどのような相関性を示すのでしょうか。

 

実験結果は、よくわかんねえとのことでした(笑)
ある学者は一緒の場所に住み、同じ生活行動を送っていた昔の方がよい人間関係を築けていたと主張されていますし、またある学者さんは浅く広い友人関係を持っている方が自由に物事を選択、移動することが出来、そのコミュニティに合わなかったらすぐ離れられるのでそっちの方がいいよとのことを言っています。

 

ここで重要なのは、どっちの学者もテキトーなこと言ってやがる、、、ってことではなくて、「友人関係と幸福度との相関も、個人の価値観性格によって異なるのであろう」ということです。

 

文化と自分の幸せの感じ方の愛称はめっちゃ大事だと思います。独立志向タイプの人が日本の強調型タイプのコミュニティにいたら、そらなんか窮屈ですよ。ほどほどがいいタイプの人がガツガツ起業家のグループにいたら、そらなんか暑苦しく感じますよ。
自分の価値観や文化的傾向、自分の幸福の認知の仕方を理解しておくことはそういう意味合いでとても重要です。自分の認知の仕方と、自分が所属しているコミュニティの文化的相性。これを一回立ち止まって考えてみるのもいいかもしれません。

 

 

最近では、主観的質問紙法のほかに、直接脳波の活動を測って測定する方法や、唾液に含まれているコーチゾールの量を測る方法や、顔の筋肉の動きを測る方法まで出てきているらしいのでもうすぐ自分がどういった幸せタイプかを測れる日が来ると思います。

 

 

 

幸せ度は高けりゃ高いほどいいってもんでもない⁉

ちなみに、幸せは高ければ高いほどいいのでしょうか。7days24hoursで能天気ハッピー野郎はもちろんハッピーでとても素晴らしいと思うのですが、果たしてあらゆる面でよいのでしょうか。

 

幸せ度が勉強(学校のテスト)のスコアにどういった影響を与えるかという実験がありました。「不幸せ」「若干幸せ」「まあまあ幸せ」「幸せ」「非常に幸せ」のグループで成績に差が出るのか、ということを見た結果、

一番成績が良かったのは「幸せ」のグループでした。「非常に幸せ」ではなく「幸せ」のグループ。

めっちゃ勝手な予想ですけど、確かにハッピーすぎたら「集中力MAX!!!やるぜ!!!」みたいな感じよりか、「今日も元気にいきたいな~」みたいなのんびりポカポカボーイなイメージがありますね。本当に成果を出すには幸せすぎるのも困りもん、と。

 

 

ただ、勉強じゃなくて社交面だと「最も幸せ」グループが一番望ましい関係性を築けるそうです。確かにハッピーオーラ出しまくりのにこやかガールには話しかけたくなりますもんね~

 

 

 

 

なんか今回の記事は本当にテキトーになった感がありますが、幸福の測定方法や、文化差について知りたい方にはめちゃめちゃおもしろい本だと思います!!幸福をどう指標化、社会システムに応用するか考えながら読むのがオススメです。

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