『情報と秩序』


「情報」という観点から個人、社会、地球、宇宙をみていくと一定の普遍的な法則が見いだされます。そうして見ると、「人間」を生み出した地球はやはりかなり”異常な”惑星らしい。

 

想像力

まず、僕は人間を「ちょっと頭のいいサル」と表現することが多いのだけれど、ヒトが他の生物と全く違う点が一つあった。

ヒトだけが頭の中の想像をカタチに出来る。他の生物はカタチとしてあるものを記憶することしか出来ない。ヒトも昔はこの世に存在するものを記憶することしかできなかったのだけど、いつの間にか、自分の頭の中で「こういうのがあればなあ」と思い描けるようになり、更にはそれをカタチに出来るようになった。自転車やiPhoneやのこぎり等がそうだ。

当たり前に聞こえるけれど、”地球に生み出された人間”が、”地球にないもの”を生み出したという点でこれはかなり特異だと思った。これは人間が生み出したAIが人間の能力を超えていくという点でかなりシンクロしている。

 

固体の重要性

なぜ地球だけがこんなにも多様性に溢れ、情報に溢れているのか。なぜ水星でもなく火星でもなく、地球なのか。

鍵は「固体」が握っている。

情報はカタチがなく、瞬時に消えてしまう。

複雑な情報を蓄積させられるのは「固体」だけで、固体が固体であり続けられる気候天候、環境が地球くらいしかいまのところない。

ただ、文字を超える複雑な情報ーーー例えばそれはノウハウ、は現段階では固体でも蓄積するのがかなり難しい上に、違うヒトや固体に引き渡すのはもっと難しい。だから自分で理解できることには限りがあるし、それは会社であれ国であれキャパシティがある。

ノウハウ、暗黙知の伝承法に興味が出た。

 

情報で経済指標を考えると

この本の中で一番衝撃だったのは、「想像力収支」という概念。普通はGDPとかでお金のやりとりを測るけど、さっき出てきたヒトの「想像力」をやり取りしてると捉えるらしい。例えば、”銀”は売れる。でも、”銀”自体に価値があるわけではなく、”銀を利用する想像力”にこそ価値がある。

この想像力収支の概念を把握すると、今始まっている情報経済をより理解できると思った。これからは今まで無価値だった自分の「心拍」、「幸福感」、「寝言」などの情報も、それを利用する想像力が生まれた時点で価値を持つようになる。

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