『いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン』


帯にこれで分からなければごめんなさい、と書いてある通り超平易に読める。

…ただ、僕にはそれでも分からないところがあった(笑)

 

 

ビットコインの信用性

  • 改竄されない
  • 国や企業の思惑に左右されない
  • 有限である

ビットコインは国が作った法定通貨でないにも関わらず、これだけ普及しているのにはビットコインの信用性が高いからです。

 

まあそれはブロックチェーンやらなにやらで当たり前ということで、僕が注目したいのは3つ目の「有限性」です。

金本位制の時代からその有限性(=稀少性)が貨幣の価値を担保していました。

 

その構造はビットコインになっても同じです。

ビットコインには発行枚数の上限が設定されているため、世の中で流通する額には上限があります。だから無限に発行される場合と比べて価値が下がりにくいと考えられます。

その考えの根底にあるのは稀少性であります。

 

限界費用ゼロの記事でも書いたように稀少性には大事なものを大事にするという価値観を薄めるという罠があるように思います。

稀少性を軸に価値を担保する貨幣からの脱却を図りたい。そう改めて考えると、既存のパラダイムで「お金」を捉えていてはそれは不可能だと悟りました。貨幣でもポイントでもない根底から発想が違う何か。

 

そのアイデアがブロックチェーンの技術と合わさった時に本当に価値のある「お金」が誕生する気がしました。

 

 

…抽象的でしかも中身なくてすいません(笑)

もっと中身ないことを言うと、その発想のヒントは「善玉菌」にあるような気がしました(マジでそんな気がしたというだけの話)。気がした理由は、ウイルスと経済の仕組みはある程度の共通性を持っており、善玉菌は人間にとって善い行いをしつつ自己増殖するからです。ここはちょっと細菌の勉強を深めてみたくなりました。

 

 

 

ブロックチェーンという「思想」

ブロックチェーンは基本的には「分散型で何かを記録する技術」の総称だと思いますが、同時に発案者の「思想」を色濃く反映しています。

現存の貨幣や社会に何かしらの問題意識があり、それを解決するための新しい解決法としてデザインされたものがブロックチェーンだと思います。Peer to Peerの分散型モデルが良い例です。明らかに昔の中央集権的な考え方ではなく現代的な自立分散型の発想です。「一人スゴイ人が頑張る」→「みんながそれぞれ頑張りわっしょい」。

 

ブロックチェーンの構造を本書でかる~く把握している時に、ブロックチェーンの思想は「かなり近代的でアメリカ的なのでは」ということを思いました。

なぜなら「個人」と「自立」の概念が、ブロックチェーンを通して強く感じられるからです。ブロックチェーンは全てのお金のやりとりを記録し、公正で誰しもが便利な金融サービスを使うことを可能にします。それはとても素晴らしいことだと思います。

ただ、注意しないといけないと思うのは、「個人」と「自立」という2つの概念は比較的最近に作られた概念であり、自由を増やす代わりに今まで家族に共存依存して生きてきた人間に自分の足で立つことを無理に強要し、人々の繋がりを希薄にする可能性があります。更には、全てが記録される世界では一度悪いことをしたらその記録が未来永劫残り続ける可能性もあるし、社会から疎外される可能性もあります。

 

天国か地獄かは、発展段階にあるブロックチェーンのデザインの仕方、つまり僕らの思想にかかっていると思いました。

 

 

 

優れた貨幣を「作る」ことと「普及する」ことは別問題

ビットコインより機能的に優れている仮想通貨はいくつかあるそうです。でもこういうのの普及は狙って出来ることじゃないんじゃないか、というのが著者が言ってることでした。

良いものを作れば勝手に普及するわけではなく、普及するためには運や時代性、環境、周りの人間、本当に複雑なことが相絡まって起こるのですね。となると、不確実要素が多く、ビットコインやブロックチェーン産業の行く末がとても気になります。

 

思想がどこまでその不確実性を限定していけるのかに興味が出ます。

 

 

 

カテゴリー:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です