『幸福の構造』


幸せとは何かを知りたい。

 

 

 

 

 

幸せには色々な幸せがある

幸せは”安心感”や”達成感”や”充足感”など色々な種類があって、ひとくくりに幸せと言えば良んじゃね?と言われています。さらに

本当の楽観性は、勤勉であることときわめて近い関係にあり、それは、試験勉強をしなくても何とかなるさと考えることではなく、限られた時間でも一生懸命に努力すれば何とかなんるはずだと考えること

という「楽観性一つとっても深いんだなー(アホ)」ということが分かります。

 

複雑な幸せの一つにフローというものがありますね。

僕はフローを体験したことがない気がしますが、フローはフロー状態の時は幸せという感覚はなく、集中しきっておりその体験に「没入」しているだけで快感はその時ないそうです。フロー状態が終わってから、はじめて、「楽しかったんだなあ。。。」というのが感じられると言います。

 

ここは「夢の達成」に近いところがあると思いました。オリンピック選手なんかはオリンピックのでの優勝に向かってひたすらに苦しい努力を積み重ねますが、金メダルを取って1か月くらいしたら「ま、こんなもんか。。。」ということになる選手もいると思います。

それは夢の達成が目的であり、夢を達成することが満たされる状態なのですが、その目的を追求している未だ満たされていないプロセスの方が実は満たされているという矛盾のようなことが実際に起こるわけですね。

幸せが複雑な構造をしていることは実感知としても分かると思います。

 

ちなみに余談ですが、フローが発生する要素は①活動の目的が明確であり、②自分の能力値の少し上でチャレンジできることであり、③明確なフィードバックが得られることらしいです。

 

 

 

 

アイデンティティの再構築

先ほど幸せは多様であると言いましたが、種類でなく持続する長さによっても分類できると思います。それは「刹那的な幸せ」と「長期的な幸せ」であり、刹那的な幸せは「美味しいもの食べれて嬉しい」といった類のもので、長期的な幸せは「なんだか僕の人生は幸せだあ…」といったものです。

 

 

長期的な幸せの中の一つに深くかかわってくるのが「アイデンティティ」ですが、面白い提案があったのでちょっと長いですが載せておきます。

 

アイデンティティを再構築するために、記憶の中の出来事に効果的に働きかける道筋として、次のような3つの段階が考えられるかもしれない。はじめに、人生の変更点となる青年期や成人前期の出来事について、ポジティブな再解釈を働きかける。次に、ごく最近のことを取り上げる。ここでは人生を変えるほどではない、ごく些細な日常的出来事についても再確認することになる。そして、最終的に、自分の人生全体を総括するような、人生の意味に繋げる段階に進み、物語的アイデンティティを再構築するという流れである。
 このように過去の記憶を区分して、それを資源として効果的に活用することで幸福感を効果的に向上できる可能性があるだろう。それは、自伝的記憶の出来事の意味や重みを変化させるものであるので、その人にとっては、自己のアイデンティティが変化することになる。これに伴って、様々な指標、たとえば自己イメージもセルフエスティーム(自尊心)も、良い方向に変化していくことになると期待できる。

 

ここで重要なのが、「過去は変えられる」ということです。事実は解釈されます。解釈される時点で事実は事実(fact)ではないのです。ポジティブに自分や自分の過去を再解釈することで自分のアイデンティティを積極的に作りにいきます

例えば友達のパンツを盗んだとして、一生「パンツを盗んだ男」というアイデンティティで生きるのか、「パンツを盗んだ事件によって一段と成長した男」というアイデンティティを自分に付与するのかの違いは大きいと思います。

事実や自分を積極的に作りにいく。その発想が弱い為に幸福度が下がっていることがあると思います。これを意識することでより幸せにいきれると思います。

 

 

 

幸福の高め方には方法がある。そしてそれには相性がある。

幸福の高め方は色々と開発されています。認知行動療法なんかではたっくさんの方法が見いだされてきていますし、最近流行りの瞑想や、SNSの使い過ぎは幸福度を下げるだとかいろいろな統計が出てきています。

 

ただ、本書で書かれていたのは、幸福の高め方と個人の特性は相性があるということです。相性の良いものを採用していくことが重要です。

 

例えば、アメリカ人は「感謝」から始めることが幸福増強のスパイラルに自然に入っていけることが分かっています。ただ、この分野はまだ研究が進んでいません。

僕のこの分野における関心の大部分はここにあり、幸福の高め方と個人の特性の相性について解明させていきたいと思っています。そうすることで自分だけでなく、誰にでも幸せになるためのフレームを提供できるようになると思っています。

 

ちなみに、日本人は他者指向性の高いことから行動し始めるのがいいのでは、ということを著者は予想していました。

 

 

 

 

直接的実現を甘く見るな

最後に、僕たちが見落としがちな事実です。

それは「明るく振る舞う」みたいなクソシンプルな行動が実はとても幸福感に影響している、ということです。僕たちは経済水準や友達の数、認知の技法みたいな簡単にはアクションに移せないことばかりに幸せを求めがちというデータが出ています。

ですが、「とりあえず笑っとく」みたいなことが簡単で実は効果もちゃんとある、ってことが分かっています。なので笑えないくらい辛い時は笑いましょう。

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