『BLOCKCHAIN REVOLUTION』


ブロックチェーンは「価値とお金のインターネット」。


ブロックチェーンはメモの技術

まず、最初に自分の解釈。

 

ブロックチェーンはビットコインをはじめとする仮想通貨に用いられているデータを格納する技術のことです。分散型台帳技術と説明されます。

分散型台帳技術と説明した人はナイスだと思いました。なぜならブロックチェーンのスゴいところをものの見事に表現しているからです。

「分散型」の「台帳」の「技術」です。

 

 

3点とも重要ですが、注目したいのは「台帳」です。
ブロックチェーンは仮想通貨に使われて注目されたので、「ブロックチェーンってお金か何かかな?」と思われがちですが、「メモ」の技術です。

 

メモって人間にとって超必要不可欠な技術です。

ものを買うと、レシートが出ます。メモです。
投票すると、票が入ります。メモです。
組織を作ると、役職ができます。メモです。
ダイバーに捕まると、父親が追っかけて探しに来ます。二モです。(言いたくなりました)

 

ほぼすべての人間の活動にメモの要素が入っています。メモとはそれほど広範な技術です。広範な技術ということは色んなところで活用されることが出来ます

 

 

例えば、サービスを買うという経済活動だけを取って見ても、その活動には何百人もの人が絡んでいます。サービスを作った人、流通させた人、広告を打った人、割引した人、点検した人…etc、がいるからです。

更にサービスの値段は時間が経つにつれ上下しますし、買う側の人の信用も上下します。

ブロックチェーンは「横(色々な種類)」にも「縦(時間軸)」にも強い。その複雑な「ログ」を記録することが出来るため、お金を使う人の信用を「その人と強い関係性を築けている人の数」「今までにしてきた善い行い」などのログをたどることによって算出し、その人に対するサービスの販売価格が自動で調整され、その時の景気やサービスの生産状況に応じて更に販売価格が自動で調整される、みたいなことが起こり得ます。

これは明らかに「お金のバージョンアップ」です。

 

さっきから何回も言っている通り、メモの技術です。このバージョンアップは「お金」以外にも「政治」「非営利活動」「組織」「大学の講義」にでも応用できるという、まさかの汎用性を備えています。最強か。

 

 

 

ちなみに、「分散型」「台帳」「技術」のどれも重要だと言いましたが、「分散型」がスゴイのは今までの中央集権的な権力を分解するからで、「技術」は使う側によって天使にもなるし悪魔にもなり得るという点が重要です。

 

 

 

 

個人を自立させ、自由にする

今のブロックチェーンの構想では「個人をエンパワーする」ことは確実です。今の社会では、お金を持っていない人は口座が開けず、お金を借りられず、貧乏を脱出できない。対照に、お金を持っている人はマンションを持ってるだけで勝手にお金が増えていく、という謎社会ですが、ブロックチェーンによって、「真面目でしっかり借りたモノや恩を返してきた人だ」ということを証明できるようになるとお金を借りることが出来、貧困から脱するチャンスが手に入ります。

 

スゴイことだと思います。今まで貧困から抜け出すための「金融アクセス」という大きく、しかし重い扉が開かれ初めています。

 

ブロックチェーン(メモ)は「自分とはどんな繋がりを持っている人間か」「どんな行動をとってきたか」「どんなコミュニティを渡って来たか」ということを可視化します。

結果、それは人々の価値観に「自立」を促すようになると僕は考えています。
なぜなら事象の因果関係がハッキリ断定されるためです。行動の責任は明示的に自分に所属するようになります。

 

 

 

「自立」と聞けばいいイメージがあります。親の脛がじってるより自立している方がなんかいい感じがするし、彼女に依存しているよりかは自立して健全な仲でいる方がいい感じがします。

 

しかし、僕個人としては「自立」の風潮が急速に進んでいくのを考えなしに賛成することは出来ません。「自立」という概念は比較的最近になって持ち込まれたもので、昔は必ずムラ社会で皆で農業をしていたり、ダメなやつもかまってもらえてました。

 

自立を今よりも意識するようになると、失敗が出来ない、失敗したら全部そいつのせい、少し気がさして悪さをしたら全部あいつが悪いということになりかねません。

更に、周りのボスキャラに「あの菓子盗んで来いよ」と言われやむなく盗んだ子どもは、「盗んだ」という事実だけが記載されます。自立意識が高い社会ではその子が糾弾されかねません。これは冤罪よりも更に恐ろしい未来です。

 

 

上記のような悪い未来も描くことが出来ますが、それを更に解決していくのもブロックチェーンなのかもしれません。

もっと細かくメモできるようになれば、失敗や盗みの原因を複雑で多様なログをもとに突き止められるようになるかもしれませんし、個人というレイヤーではなく団体としてのメモも取ることで、「こういうダメな奴もこの信頼できるコミュニティが”コイツは案外いいとこがある”って言ってるからたぶん良い奴なんだろう」みたいな優しい世界が来る可能性もあります。

 

 

やっぱりどの話をとってもこうなる可能性がある、というだけの話なので、技術を扱うときに作り手と使い手がどういう思想を持っていて、どういう技術の使い方をするかがとても重要だと最近思うようになってきました。

 

 

 

自立分散型の政治

個人的にはブロックチェーンを使った政治体制にとても惹かれました。本書の中で紹介されていた「Liquid Democracy」「予測政治」は、パラダイムシフトのきっかけになる発想だと思いました。

 

自立の話に無駄に逸れたせいで疲れたのでパパッと簡単にまとめます。自分の思考力がもうちょっと着いたらまた加筆修正しよう。

Liquid Democracy:有権者は自分で投票してもいいし、専門家に票を預けてもいい

予測政治:「何をもって成功するか」に投票し、やりかたは民意の集合によって勝手に決まる

 

今のトップダウンの政治のあり方は、どんどん変わっていくだろうなと思いました(雑)

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