共感するところありまくり、グサッと考えさせられるマンガ『聲の形』


四年ほどまえにマガジンに『聲の形』の読み切りが載った時、話題をさらった

 

「すごい考えさせられるマンガ」「久々に震えるマンガに出会った」

と、そんな噂は聞いていた

 

取り上げているテーマ上、編集部でも掲載していいのか問題になったらしい

 

 

簡単なあらすじ

主人公の将也は小学生のころは悪ガキでいじめっこ。しかし、ある事件をきっかけにいじめられる側に回ってしまう

高校三年生になり、生きる希望も失い、将也が最後に思ったのは昔いじめていた”西宮”に謝りに行こうということだった

そこから少しずつ将也の生活は変わっていく━━━

 

 

 

いくら悔やんでも過去は変えられない

聲の形は”聾”を扱った作品だけれど、描かれているのは”人間の感情”とか”弱い自分に立ち向かう勇気”とかそういった誰にでもある人間の中深いところ

将也は過去を悔やんでいるし、失ったもの、自分が奪い取ってしまったものを取り戻せないかともがいてる

たぶん誰もが、そういったものを一つ二つはもっているんじゃないだろうか

僕は、いじめられたこともあるし、いじめたこともある。いじめを傍観していたこともある

なので、この物語で描かれる”悪”の不安定さや不明確さ、人の理性と感情の複雑さ、偽善と実際のバランスの難しさには、とても共感する共感すると同時に考えさせられる

 

「自分がこの場面に出合わせたらどうするだろうか」

 

 

今の僕の性格を形作っている大きな要素には、確実にいじめの経験があるけれど、今目の前でいじめが起こっていたらどうするだろうか

 

「仲裁に入ってとめればいいじゃないか」

 

そんな簡単な話ではない

 

こうしている今現在もいじめに悩む子供たちはいっぱいいるだろう
そういう子たちの辛い気持ちがよく分かる自分でさえも、その子の力になろうと動いてはいない
 
なんなんだろうか

 

それでも一歩踏み出す登場人物たちはなんて強いんだろうか

 

 

理由って一つじゃなくて複雑なもの

この物語は勧善懲悪的な境がない

それぞれがそれぞれのバックグラウンドや想いを抱えていて、こいつが悪い、こいつは優しい、そんな簡単に言い下せるものではない

 

人間の感情はとっっても複雑だなあ

 

といつも感じる。何か一つの意思決定でさえも「○○だから××」みたいな単純なもんじゃない。何百もの要素が組み合わさって人は物事を選択してる

 

でも、そんなことを言っていると自分の行動すらも人に説明出来なくなるし、思慮しないといけない項目が多すぎて頭がパンクしてしまう。だから普段は「すぐキレるからあいつが嫌いだ」というように、物事を単純化してしまう。それが単一な因果関係にあるように考えてしまう。あいつを嫌う理由なんて何百何千とあるのに。一番それっぽい理由を捕まえてそう思い込んでしまう。切り捨てた感情の中には大事なものもきっとたくさんある

 

時にはその単一な因果関係ではなく、一旦止まって客観的に物事を見るようにしたい

特に誰かを嫌いになりそうな時や、何かうまくいかないなあーと思う時。自分のことを嫌いになりそうな時も。

 

 

さいごに

オススメです。深夜に読んでみてね

映画もまだギリギリ公開しています(2016/12/30現在)

 

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